電話プロトコル

multithread: 営業電話を遮断するセキュアな電話応対術より

一般に電話は「はい、○○です」と名字を名乗って出ることになっている。これは営業側に非常に有利な対応だ。少なくとも、名簿の電話番号と名字が一致している「個人情報」を相手に漏らしている。

この「電話プロトコル」を、僕もかなり前から実践していたのですが、確かに効果てきめんです。ただ、以前こんなことがありました。

「はい」
『もしもし。○○さんのお宅ですか?』
「どちらさまですか?」
『××です』
「・・・・・・」
『・・・・・・』
「えっと・・・」(○○じゃありません と言おうとした)
『あ、△△です』
「あ・・・お義母さんですか・・・」

嫁と新居で暮らし始め、初めてお義母さんから電話がかかってきたときのやり取りです。

結婚する前から嫁は携帯電話を持っていたので、お義母さんは何か用事があるときには直接そちらにかけていました。だから結婚するまで、僕はお義母さんと電話で話した事なんて殆どなかったわけです。直接会話したことはもちろん何度もありましたけどね。

初めて電話越しに聞いたお義母さんの声は、別人のようでした。聞き慣れない声だったもんだから、もうすでにそれだけで疑心暗鬼モード。何かの勧誘電話だと思い込んでます。

加えて「××」は嫁の旧姓ではなく、実家の所在地名称だったので一瞬ピンとこなかったわけです。よく親戚に電話する場合に「もしもし、柴又の寅ですけど」なんてかけることあると思うんですが、そんな感じ。

なもんで、お義母さんの電話を危うく「遮断」してしまうところでした。きっと、ただならぬ雰囲気を向こうも感じ取ったのでしょう。嫁の旧姓(△△)で名乗り直してくれたため、事なきを得たわけです。

めでたし、めでたし(何が?)

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