レイ・チャールズ氏が死去。73歳だそうです。
「いとしのエリー」をカバーしたりしたことで日本でも馴染み深いソウル・シンガーの一人だと思います。でもレイ・チャールズのアルバム、実は1枚も持っていません。だから、深い思い入れもあまりありません。もちろん、「わが心のジョージア」(Georgia on My Mind)などはスタンダードナンバーとして知っています。その程度です。
ただ僕の印象に残っているレイ・チャールズの姿というのは、小学生の頃に観た「ブルース・ブラザーズ」という映画の中でみた彼の姿です。映画自体も面白いんですが、ここに登場するレイ・チャールズが本当にクールなんです。
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彼は、バンドを再結成しようとしているブルース・ブラザーズが、機材を調達するために訪れる楽器店の主人として登場します。店内に置いてあるオルガンに対して、バンドメンバーが「壊れてるんじゃないか?」などといちゃもんをつけます。すると主人(レイ・チャールズ)が、「オイオイ坊や達、そんな人聞きの悪いこと言うなよ」みたいなことを言いながら、「楽器の音はハートで決まるもんだぜ」と言わんばかりの笑みを浮かべ、ご機嫌なナンバー「Shake Your Tail Feather」を奏ではじめます。すると店内にいたメンバーを始め、店の外を歩いていた連中までが曲に合わせてステップを踏み、踊り始めます。
僕はこのシーンが大好きです。
ゆらゆら上半身を揺らしながらオルガンを弾く姿。演技とはいえ、本当に心の底から演奏を楽しんでいそうな表情。それからアップになったときの奥に鍵盤が映りこんでいるサングラス。この映画を初めて観た時はまだ、ロックやブルースとは無縁な子供でしたが、「なんてカッコイイんだ」と思いました。
ご冥福をお祈りいたします。
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