ITmediaニュース:次世代無線技術ZigBee、2006年から本格普及
調査会社の米ABI Researchは8月10日に発表した調査報告で、省電力性に優れた次世代無線通信標準「ZigBee」が、3年以内に急成長を遂げるとの見通しを示した。
ということで、ZigBeeが本格普及してくるそうです。
ZigBeeの規格を推し進めているZigBee Allianceには、Honeywell、Invensys、三菱電機、Motorola、Philips Electronicsといった企業が参加しています。
省電力性に優れているとありますが、同じくITmediaNewの記事“省電力の新無線規格「ZigBee」、来年初頭をめどに仕様確定へ”にあるとおり、「アルカリ単三電池2本程度で数年間稼働可能」というかなり驚異的なものです。
ただしローパワーなので当然短距離通信しか行えません。用途としてはまず、今のBlueToothのような使い方ですね。ただし、通信速度はBlueToothよりも遅いようです。
そして省電力ゆえに期待されているのは、ハンドヘルド端末への利用です。特にZigBeeを搭載した端末が、同じエリアに無数にあるような状態で相互通信するような状況で、アドホックなマルチホップネットワーク(自律分散ネットワーク)通信を行う、といった用途ですね。
こういった規格を普及させる鍵になるのは当然、インフラをいかに整備できるかということに加え、その中で利用者にとって「いかによいサービスを提供できるか」にかかっているわけで、まだなんともいえないといった感じです。もちろん、業界団体のパワーポリティクスによるところも大きいわけで。
我々のようなしがない弱小メーカー勤務のエンジニアは、もうすこし静観といったところでしょうかね。(苦笑)
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