Videntity.org

たださんの日記で OpenID に対応したサービス Videntity.org を知る。

OpenID については「たださん」による Tech総研の記事に書かれている説明が、簡潔で解りやすい。

OpenIDというのはオープンなWebベースの認証システムで、誰もが認証サーバを作れ、OpenIDを使えるサービスならどこの認証サーバで作成した IDであっても利用できるのが特徴です。それぞれのサービスでいちいちIDを取り直さなくて良いので、利便性が向上します。TypeKeyの分散版というとわかりやすいでしょうか(今ではTypeKeyもOpenIDの認証サーバとして利用できます)。

要するに特定のセンターに依存した共通認証システムではなく、完全に分散型の認証システムを作ろうと言うプロジェクト。

MovableType を利用している方々なら殆どアカウントを持っているであろう TypeKey も OpenID 認証サーバとして利用することが出来る。自分の TypeKey アカウントをこの OpenID で利用するためには、OpenID URL として TypeKey プロフィールページのアドレス

http://profile.typekey.com/user_id/

を指定し、TypeKey アカウントのパスワードを入力すればよい。ただしその場合、Videntity.org アカウントの URL が「http://videntity.org/profile/TypeKeyプロフィールページURL」になってしまう。例えば仮に上記のように指定してログインした場合、

http://videntity.org/profile/profile.typekey.com/user_id/

というのがあなたのアカウントページとなる。さらに OpenID Delegete という仕様を利用することで、自分が管理する別の Web サイトを基点とすることもできる。方法はサイトの HTML ヘッダセクションに、

<link rel=”openid.delegate” href=”http://profile.typekey.com/user_id/” />
<link rel=”openid.server” href=”https://www.typekey.com/t/openid” />

を追加しておけばよい。(上記は TypeKey アカウントを利用する場合)

そうすることで例えばうちの場合、このサイトのアドレス(http://mayoi.net/ )を OpenID URL とし、TypeKey のパスワードを利用してログインすることが可能になる。その場合、Videntity.org アカウントの URL は、

http://videntity.org/profile/mayoi.net

となる。もしメインにしている Blog や Web サイトを持っている場合は、この Delegete を利用した方が、わかりやすいプロフィールページ URL にすることが出来る。

※ちなみに Videntity.org ではプロフィールページの URL が異なれば、プロフィール情報も別扱いとなるので注意が必要。

Videntity.org については、ここギコ!さんの記事が詳しい。

要約すると

  • 自分に関連のあるWebサイトを、細かい関係性を指定して登録可能(公開/非公開も指定可)
  • 公開したものはSNSの友人リンクのような形で閲覧が可能
  • FOAF も自動的に提供

と言うことなのだが、これを「ここギコ!」さんでは下記のように評価している。

で、普通のWebサイトで関係性を記録していけると何がすごいかというと、OpenIDでは上記してきたようなやり方で、自分のWebサイトのURLをIDとしてグローバルなアカウントを作る事が可能だから、友人も同じ形で自分のサイトのURLをベースにVidentity.orgに自サイトのアカウントサイトを作る事ができるので、すなわちこれ、そのまま各個人のサイトがSNSのポータルと化して、巨大でオープンなSNSが出来るということなのだ。これはすごい。

今のところパッとみれば単なる「プロフィールページ+友達リスト」サービスでしかないわけだが、OpenID のの持つ可用性やスケーラビリティーがうまく作用し、さらに Delgate 機能と絡めることによって、自分の Web 自体 を SNS のポータルとし、そこを基点とした Webサイトのリレーションシップを定義していくことが可能となると。

更に「ここギコ!」さんにも書かれているとおり REST API でも提供されるようになれば、確かにとても面白いことになりそう。

【URL】

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です