今朝の「特ダネ」というワイドショー番組によると、某人気若手俳優が「合法ドラッグ」を使用して錯乱状態に陥り、都内某所のコンビニエンスストアーに助けを求め救急車を呼んだ。しかし一時的に錯乱状態になり、暴れたため警察沙汰になったそうだ。
当初本人は警察に対し「マジックマッシュルームを食べた」と証言していたようなのだが、事務所の発表によると、友達からもらったキノコをなんだか分からずに食べたらこうなった、と主張しているらしいが、まあそんなことはどうでもいい。
問題なのはコメンテータ、いわゆる御意見番としてその番組に出演している某国際政治学者の「合法ドラッグ」に関する発言である。その発言とは以下のようなものだ。
「こういうもの(合法ドラッグ類)は、使用しているとより強いものを求めていずれ非合法なものに発展していくものですから……(以下略)」
あきれて物が言えない。
毎日晩酌していると、いずれヘロインを打つようになるんですか?
愛煙家の大半が、やがて覚醒剤に手を出すようになりますか?
お酒もタバコも、立派な合法ドラッグなんですが。
「耐性による使用量の増加」と、「動機付け」を同列に論じること自体ナンセンスであり、「非合法ドラッグに走るからキケン」という短絡的すぎる言い訳がましい論理でこの問題を片付けようとしている限り、決してドラッグ問題が解決することはない。
非合法なものに手を出すヤツには最初からそのような素地があるのであって、合法ドラッグをやっていたから非合法ドラッグに手を出したというわけではないのは明白なのだが。