GLANTANK は2基の3.5″ HDD を搭載できますが、今まで160GB HDDx1 で運用してきました。たまたま1台120GB のHDD が余ったので、GLANTANK に増設して利用する事にしました。
分解するにはまず上下のカバーを外す必要があります。背面の小さな穴に細い精密ドライバやピンを差し込み、中の爪を押し込みながら外し、後ろ側を少しだけ持ち上げます。その後、持ち上がった部分を左右によじると簡単に側面の爪が外れます。このようにすると、爪を折らずにカバーを外せます。横のカバーを外し、HDD を追加したあと組み立てます。
GLANTANK ではセットアップ時、2台の HDD でミラーリング、スパンニング等のモードを選択して利用する事ができます。
これらの判別と実際の処理は GLANTANK の起動処理(/initrd/linuxrc)に記述されており、/dev/hda3 パーティションのId に応じて適切な処理が走り、mdadm を使ったソフトウェア RAID が構築されることになります。構成が完了すると、/dev/hda3 の Id を 0xFD にしています。実際の Id と意味は linuxrc にコメントとして記載されています。
### LED STATUS ### MODE: SINGLE MIRROR SPANNING RECOVER ERROR NORMAL DEBIAN ### PID: c1 c4 c6 82 * fd 83 ### STS: blink blink off fastblink blink on off ### ERR: off blink blink blink fastblink on off
運用中の /dev/hda を fdisk で確認してみると、下記のようになっていました。
# fdisk /dev/hda Command (m for help): p Disk /dev/hda: 160.0 GB, 160041885696 bytes 255 heads, 63 sectors/track, 19457 cylinders Units = cylinders of 16065 * 512 = 8225280 bytes Device Boot Start End Blocks Id System /dev/hda1 1 32 257008+ 83 Linux /dev/hda2 33 64 257040 82 Linux swap / Solaris /dev/hda3 65 19457 155774272+ fd Linux raid autodetect
fdisk でこれを変更し、GLANTANK を再起動させる事で再セットアップする事なく、GLANTANK 単体で構成を変更できる”みたい”です。「みたい」と書いたのは、僕は試していないから。
今回の増設はとりあえず余った HDD を利用してホームネットワークのテンポラリ領域として使っている /share 配下だけ一時的に増やしたかったからということもあり、ミラーやスパンニングで構成せずに直接 /share/tmp に mount しておきました。あとは僕自身がmdadmでのディスクアレイ管理に不慣れなため自信がないという理由もあります(言い訳)
というわけで、fdisk で /dev/hdb にパーティションを作成。その後
# mkfs.ext3 /dev/hdb1
として ext3 ファイルシステムを作成し、/etc/fstab に追記して終了。