青落ちの原因は依然不明だが、HDDがおかしくなった原因はだいたい判明した。
ダイナミックボリュームの管理領域が破壊されたためだ。
ダイナミックボリュームとは、W2Kから導入された拡張パーティション形式である。
W2KのHDD管理では、通常のHDDのことをベーシックディスクと呼び、これを
ダイナミックディスクと呼ばれる形式に変換することが可能になっている。
ダイナミックディスクに変換すると、パーティションの変更などをしても再起動
しなくて済むとか、複数のパーティションを仮想的に一つのボリュームとして扱
えるとか、パーティションサイズを変更できるとか、フェイルセーフなボリューム
作成(ミラーリングやストライピング)が行えるなどのメリットがある。
ただし、一度ダイナミックディスクに変換すると他のOSなどからは見えなくなる
ばかりでなく、全てのボリューム(パーティション)を削除しないとベーシック
ディスクに戻すことはできない。
僕のメインクライアントPCのHDD構成は2台のIDE HDDを3つのパーティションに
区切っており、両方共ダイナミックディスクに変換されていた。
,Master,C(2G),D(28G)
,Slave,E(80G),==
どうせW2Kしか使わないので、上の制限は特に問題とならないだろうと考えた
ためだ。しかし、そのときまだ「ダイナミックディスク」についての理解が
多少甘かった。
W2Kを再セットアップするとき、Cドライブのパーティションをいったん削除し、
作りなおした。するとセットアップ後、Dドライブが破損領域となり、不明な
ダイナミックディスクができている。
OSに認識されている論理ドライブは、以下のような具合だ。
,Disk0,C(2G),破損領域(28G),ベーシックディスク
,Disk1,D(80G),==,ダイナミックディスク
,Disk2,?(2G),==,ダイナミックディスク
Disk2はマウントが失敗しており、システム領域として認識されているので
削除すらできない。
(つづく)