ハッピィブルー

映画『ポネット』と『ハッピィブルー』を観に行った。が、ポネットは午後一番の回は満席。時間の関係で『ハッピィブルー』のみ観ることにした。

悲しさの中からぽつりと漏れる可笑しさ。「人の印象というものが、こんなにも薄いものだったなんて。僕の存在も他人の記憶からこんなに簡単に消えてしまうのかと思うと恐ろしくなった」という主人公トムの言葉が、この映画のテーマそのものである。

僕が死んだ時、果たして誰の心に僕の面影が残っているのだろうか。

思い出の中の面影よりも、その人と2人で一緒に飲んだラム・ティーの香りの方が鮮やかな記憶として残っている場合だってあるのだ。

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