BECKニューアルバム『ミッドナイト・ヴァルチャーズ』レポート

ミッドナイト・ヴァルチャーズ
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  1. Sexx Laws
  2. Nicotine & Gravy
  3. Mixed Bizness
  4. Get Real Paid
  5. Holywood Freaks
  6. Peaches & Cream
  7. Broken Train
  8. Milk & Honey
  9. Beautiful Way
  10. Pressure Zone
  11. Debra
  12. Arabian Nights*

『人生はダンスなんだよ。這うためにあるんじゃない』(ベック・ハンセン)

ファーストアルバムを出した後バンドを組み、たったの2週間でレコーディングしたアルバム『オデレイ』は初期ヒップ・ホップやブラジリアン・ミュージックを基調にした快作だが、そこですでにレコーディングされていたにも関わらずアルバムからはずされたデボラ(M11)でオールドR&Bの郷愁を漂わせる。

田中宗一郎氏がライナー・ノーツにおいて、ヒップホップミュージックがパンクのスピリットを起爆剤としてきており、パンクもその出自において常にファンクネスと共にあったこと、そしてパンクから出発したアーティストのその大半が90年代においてファンクへと回帰していることを指摘しているが、ターンテーブルやサンプラーを駆使して作り上げられたファーストアルバム『メロウ・ゴールド』から現在に至るまで「ルーツミュージックへの回帰」というスタンスをとりつづけているベックが作り出した今回のアルバムには、ファンクミュージック、R&Bへのリスペクトがひしひしと感じられる。

果たしてベックはここからどこへ行くのか。ファンクやR&Bからブルーズ、フォークミュージックへと更なる回帰を目指すのだろうか。非常に楽しみである。

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